五津城縄張図(国土地理院の電子地形図25000)
奈良県宇陀市大宇陀地区には規模は小さいながら特徴のある城(内原城、雨師城、平井城、平間城、本郷城、黒木北・西・東城、黒木の3城は他と比べて規模は大きくなりますが)が幾つがあります。
宇陀川の東、五津集落の北にある標高357.3m(比高40m)の小丘陵が今回の五津城です。
五津城の現在見られる遺構は北、西、東に2重の空堀が見られますが、東側は道路工事のため大きく削り取られわずかしか残っていません。西側の外の空堀は南の谷までとどいています。
五津城の最大の疑問点は、空堀の内部に北の最高部にわずかな削平地がありますが、他に内側の空堀の先端から東に向って不完全な平坦部が見られるのみです、城郭大系ではこの下(南)は畑跡となっていますが現在は採土跡と思われる急斜面となっており確認できません。
道路で分断された東の尾根上にも大系では、遺構が書かれていますが私には城に関係するものか判断できませんでした。
内側堀北部南より写真
内側堀北部北より写真
内側堀東部写真
外側堀北部北より写真
外側堀南西部写真
外側堀北角部北より写真
- 参考文献
株式会社 新人物往来社 昭和55年8月15日 発行
日本城郭大系 第10巻 三重・奈良・和歌山