久住別城

 久住別城縄張図(国土地理院の電子地形図25000)

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大宮町の北部竹野川が流れる約10km足らずの谷に面して、中央の延利城(2013年11月3日のブログ)や、三重城、森本城、入谷城、明田城、等の大型の城をはじめ21か所の城が存在します。

その中で北にある久住集落の南東の、県道53線号線の東に隣接する標高170m(比高50m)低丘陵が久住別城です。

久住別城の地形はとても要害堅固とは見えない低丘陵で、普通は城を作るようなものではありません。

その為か、この地方ではあまり見ない多数の18条の竪堀(畝堀)が見られます。

この竪堀は主に南斜面に13条が見られ、これは久住別城がある尾根の東から派生する尾根に久住別支城、久住別城から谷を隔てて北に久住城があるので空いている南面を守るためと私は考えています。

 郭は約50m強の1か所で、中央部がやや高くなっています。

 

竪堀写真

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郭写真

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  • 参考文献

   京都府教育委員会  平成24年3月30日発行

    京都府中世城館跡調査報告書 第1冊 丹後編