椿尾下城

 

椿尾下城概略縄張図(国土地理院の電子地形図25000)

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30年前は北椿尾集落の外れの道端に車を止めさせていただき、山道を1.5km 歩いて椿尾上城を10回くらい登った。当時上城は主郭から西に延びる尾根が伐採直後で気持ちの良い場所で、弁当と一緒にビールを一緒にもっていき奈良市街の景色を楽しみながら飲んでいた。現在他のサイトの写真を見せてもらうと植林された木も大きくなりみとうしもきかなくなっているようです。最後に上城へ行った時に今回の下城にも登ってみようと思い、車を止めたところから見える尾根にあがったところ雑木林と植林地で下の方は畑であって苦労もせず歩けた記憶だったが、今回は笹藪と倒木でピークまでたどり着くのに苦労してピーク背後の堀切の所であきらめて帰ろうと考えましたが、せっかく来たのでもう少し西の方に歩いてみようと進むと、城郭大系で西の丸とある全長50m強の削平地にたどり着いた、西端は土塁で遮断し北側は約3mの切岸で東端は堀切か判断に迷う掘り込みが見られます。さらに進むと尾根を完全に遮断する堀切が有りさらにその先、この西尾根先端付近(下に道のガードレールが見えました)に東西の竪堀に挟まれた数段の削平地の斜面に短い竪堀状のものがありますが、最初見た時は炭焼き窯かと思いましたが全体的に見て斜面防御の遺構かも知れません。ただ西の竪堀の横のものは明らかに溜め池でなので畑跡と土取り跡の可能性もあります。

 

主郭背後空堀

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西郭写真

北側側切岸

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西端土塁

北より

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南より

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掘り込み写真
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中央堀切写真
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西端遺構写真
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北堀切写真

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  • 参考文献

    株式会社 新人物往来社

     日本城郭大系 第10巻 三重・奈良・和歌山

    城郭談話会

     図解 近畿の城郭4